僕は言うなれば草食系男子というやつだと思う。
恋愛に縁がないわけではないけど、積極的になれないし、肉欲にも淡々としている。
でも、だからって別に彼女が欲しくないわけじゃない。
ていうか、欲しい。
欲しい気持ちはあるものの、僕は職場の人間とは仕事上だけの付き合いをキープしたいタイプだし、コンパや友達の紹介とかも苦手だ。
そんなわけで、我ながら安易な選択だなーと思うけど、僕はPCMAXという出会い系サイトを利用してみた。
PCMAXには新人検索機能というやつがあって、PCMAXに利用登録してから1ヶ月以内の人だけを検索することができる。
僕が主に使ったのはこの機能だった。
自分が利用しておいてなんだけど、あんまり出会い系にどっぷりハマってる女の人はちょっと遠慮したかったから。
登録して1週間ほどで、僕は葵ちゃんという21歳の女子大生と知り合うことが出来た。
女の子が相手だと、何を話していいかわからない、もしくは相手のお喋りを一方的に聞かされるだけのことが多いんだけど、葵ちゃんはなんかすごく話しやすい子だった。
同じスマホゲームにハマっていたというのも大きなポイントかも知れない。
僕らはしばらくLINEやスカイプで連絡を取り合って、そのうち自然に会おうという流れになった。
僕は矢幅のあたりに住んでいて、葵ちゃんは上盛岡の駅そばで一人暮らしをしてた。
盛岡駅で待ち合わせをして、僕が車で迎えに行くことになった。
盛岡駅のロータリーで待ってると、葵ちゃんは時間ぴったりにやって来た。
『盛り写メ見せてガッカリされるとイヤだから、実物に近いの送ります』なんて言って、事前に送られてきた写メは、普通に可愛い感じだった。
物凄い美人とかアイドル風ってわけじゃないけど、笑顔が似合う親しみやすい感じの子。
『実物に近い写メ』と本人が言うだけあって、葵ちゃんは確かに写メとほとんど同じの、可愛らしい女の子だった。
予想外だったのは、とんでもない巨乳の持ち主だったということくらいか。
僕らはまず、イタリアンランチを食べに行った。
盛岡駅のそばのシャトンという店で、食べながら飲みながら話しているうちに、だいぶ緊張も解けてきた。
「スカイプでいっぱい話したのに、直接会うとやっぱり緊張するね」
と、葵ちゃんは照れたように笑っていた。
それにしても、改めて正面から見ると物凄いボリュームだ。
ランチの後、フォーラム盛岡に映画を観に行った。
デート映画の定番の一つ、ホラー映画だ。
二人で一つのポップコーンを買って、僕は本来塩派だけど、女の子向きにキャラメル味にした。
小さなトレイにウーロン茶とオレンジジュースの紙コップが並ぶ。
いいなあ。デートって感じ。
上映中、葵ちゃんは「ひっ」とか「ひゃっ」とか小さく声を上げては身をすくませていた。
ここが見せ場!って感じの怖いシーンになると、スクリーンから逃れるように僕の腕にしがみついてくる。
そのたびに柔らかい塊が当たって、僕は途中から内容が半分くらいしか入ってこなかった。
映画を観終わると、僕らはクロステラスをぶらつきながら感想を言い合った。
「なんでホラー映画の主人公って一人で行っちゃうのかなー?私だったら絶対無理」
「それは永遠のテーマだねw」
「あとこう、敵地に乗り込むにしても、もっと武装してさ…」
他愛もないお喋りがすごく楽しい。
葵ちゃんは聞き取りやすい柔らかい声で話すし、僕が口を開いている間はじっと聞いていてくれる。
僕はあんまり口数が多い方じゃないけど、葵ちゃんとは不思議と話しが弾んだ。
話を聞いて欲しくなっちゃう子っていうのかな。今まで自分の周りにはいなかったタイプだ。
ウィンドウショッピングの後は、盛岡市動物公園に行った。
キリンだのライオンだの見て回って、ふれあい広場的な催しでウサギを抱っこした。
葵ちゃんは目をキラキラさせて、灰色のうさぎをなでなでしていた。
「可愛い~可愛すぎる!」
「癒されるよねえ」
「持って帰りたい…、持って帰ろうかな」
「ダメだよ」
「こんなに可愛いし、食べたら美味しいし、毛皮にもなる…」
「怖い怖い怖い怖い!」
今日一緒に過ごしてみてわかったけど、葵ちゃんは冗談を言う時ほど真面目な顔をする癖がある。
いつくしむようにウサギの毛並みを撫でつけながら、真顔で毛皮がどうとか言ってる姿が笑えた。
夜は、盛岡大通りにある鮮や一夜という全席個室の海鮮ダイニングへ行った。
「陸くん何が好き?苦手な食べ物とかある?」
ちゃんと気を使ってくれる葵ちゃん。
料理をシェアするようなお店で、こういう気配りをしてくれる子って、何気にポイント高いと思う。
サラダとかてきぱき取り分けてくれて、でもすごく自然で、『私って気が利くでしょ!』感が全くない。
僕は改めて、葵ちゃん好きだなーと思った。
デートの最後に、岩山公園に夜景を見に行った。
展望台までの道で、僕らは自然に手を繋いだ。
キラキラ光る街明かりを見ながら、また会おうねって約束した。
僕としては、こういうごく普通のデートが出来ればそれで十分だった。
最初にも言ったけど、肉欲にはストイックな方だし。
いや、ストイックだったと言うべきか。
何度目かのデートの後、僕は葵ちゃんの方からそれとなく誘われて、金勢大明神社のそばにあるThe Ritzというラブホテルに入った。
女の子の方から誘ってくるのは意外だったけど、僕だってしたくないわけじゃない。
先にシャワーを浴びさせてもらって、ベッドに腰掛けて待っていると、バスローブ姿の葵ちゃんが出てきた。
そこから、僕は思わぬ猛攻に合うことになる。
おっぱいに挟まれている。
僕の男性の部分が、葵ちゃんの大きなおっぱいに挟み込まれて、上へ下へとしごかれている。
手や口でするのとも、セックスとも違う気持ちよさ。
マシュマロみたいなおっぱいがぶるんぶるん揺れて、すごく扇情的なビジュアルだ。
中腰の状態でパイズリされてた僕は、気づけば自分から腰を振っていた。
「あ、葵ちゃん…もう出る…っ」
「いいよ。このまま出して」
葵ちゃんはおっぱいで挟んだまま、僕の亀頭をぱくっと口に含んだ。
「あっ…!」
その拍子に、こみ上げてきた精子がどくどくっと放出される。
葵ちゃんはパイズリを止めて、精液でどろどろになった口で僕のペニスをしごき続けた。
「あっ、あっ、あっ」
僕は腰が抜けたみたいになって、ベッドの淵に座り込んでしまった。
それでも葵ちゃんは口を離さずに、じゅぽじゅぽと卑猥な音を立ててペニスを吸っている。
さっきイったばかりなのに、強制的に勃起させられてしまった。
葵ちゃんは素早く僕の上にまたがり、
「陸くん…陸くん」
僕の名前を呼びながらズブズブと自分の中にペニスを埋めていった。
ネトネトのアソコが絡み付いてくる。
「あんっ、あんっ」
悩ましく腰を振りだす葵ちゃん。
僕の腰に葵ちゃんのお尻がびたん!と着くたびに、おっぱいがぶるんっ!と揺れている。
葵ちゃんの肉食っぷりに最初は驚いていたけど、せつなげな顔でじっと見つめられているうちに、僕も我を忘れて興奮した。
狂った馬みたいに腰を突き上げると、葵ちゃんは巨乳をぶるぶる震わせて何度も絶頂した。
その日、僕は一晩で5回の記録を打ち出した。
こうして僕は葵ちゃんに開発されてゆき、草食系男子という自負を捨てざるを得ないほど、性欲旺盛になってしまった。
沢田浄水場の近くでカーセックスしたり、蝶ケ森公園でフェラしてもらったりした。
北上川の河川敷で僕らが繋がってるところを目撃してしまい、ビックリして走り去って行ったおじさん、ごめんなさい。
「こんな体にしてくれちゃって、どうしてくれるのさ」
冗談交じりの僕の言葉に、葵ちゃんは、
「私が責任とってあげるから!」
って、笑って答えた。