ジュエルライブ マダムライブ

東京から青森に転勤が決まった時は、正直オワターと思った。
青森の人には悪いけど、”りんごが有名なド田舎”というイメージしかない。
勿論知り合いもいないし、会社の人間とはプライベートまで一緒にいたくないから、休日に遊びに行く相手もいない。
だからまあ、出会い系サイトに手を出すのにあんまし時間はかからなかった。

デカそうなサイトならどこでも良かったんだけど、とりあえずハッピーメールに登録してみた。

hapime

こんな田舎に登録者とかいんのかよと思ったら、意外と多い。
俺は近場の地域に絞り込んで相手を探した。
自分のプロフに足あと残してくれた人にメール送ってみたりもした。

結論から言うと、俺は数人の女性と実際会ってデートし、(何人かドタキャンもされたけど)彼女にしたい候補を二人まで絞り込んだ。

かおる : 22歳、元気で好奇心旺盛、ちょっとガサツなとこもある。身長156センチ、痩せ型、Bカップくらい。芸能人とかには似てないけど、しいて言うならバレーボールの木村〇織に似てるかな。笑うと八重歯が目立つのが可愛い。あんまり頭は良くない。

京子 : 24歳、おっとり系。優しくて家庭的だけど、頑固で我が強い一面も。身長160センチ、中肉中背、DかE。松嶋菜〇子を普通っぽくした感じ。頭良さげで、ちょっとしたことをすぐ察してくれるのが良くもあり、悪くもある。

かおるは女子大生、京子はOL。
俺は彼女達と何回かデートを重ね、かおるとエッチしたのは3回目のデート、京子は5回目のデートの時だった。
その時の様子を、俺自身思い出しながら書いてみようと思う。

aomori

かおるとの3回目のデートの待ち合わせは12時。
新青森駅そばに住んでるかおるを俺が迎えに行って、まずは飯を食いに行った。
青森駅のあたりにある海坊厨という海鮮洋食(?)の店。
女性に人気があるらしくて、連れてってくれとせがまれた。

”シーフードのクリームピラフ”と、”前沢牛と黒豚のメンチカツ味噌ソース”を注文。
ちなみに、俺が前者でかおるが後者だ。
「美味ーい!美味すぎるよー、メンチカツが空きっ腹にしみるよー」
「空きっ腹でメンチカツ食うなよw」
なんて軽口を叩きながら、いつものようにランチした。
かおるはこんな感じで、良く言えば天真爛漫だし、悪く言えば女子力が低い。
まあ、俺としてはそういうトコが気に入ってるんだけど。

食事を終えると、青森県庁そばの青い森公園でバドミントンをした。
バドミントンのラケット握るのなんて何年ぶりだろうか。
かおるは元バドミントン部らしい。
体育でやったくらしか経験ないし、俺じゃ相手にならないだろうなと思ったけど、意外といい勝負になった。
「とああ!おりゃー!」
かおるはやたらと騒がしく、素人の俺から見ても無駄な動きが多かった。
運動神経は悪くないけど、センスがない奴の典型みたいだった。
俺は俺で、かおるがデニムのミニスカートで無防備に動き回るもんだから、中の白いのがチラチラ見えて集中できない。
やたらと体力だけ使う、ぐだぐだの試合だった。
それにしても、その丈はわざとなのか?ハニートラップなのか!?

ラケット握って大騒ぎした後、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸を見学に行った。
船内をくまなく見学できるので、なかなか楽しい。
デッキに出た時、かおるが海を覗き込もうとして、ものすごい身を乗り出してた。
白い太ももがきわどいところまで露出するので、俺は思わず首根っこをつかんでぐいっと引き戻す。
「なによ?」
「いや、海に転げ落ちそうだったんで」
「子供かよw」
実際子供だよ。
ていうか、22にもなってその無防備さはどういうことだ!

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それから青森コロナワールドでカラオケとボーリング(パンチラあり)して、その後、りんどうの丘って所に案内された。
周囲は暗くなり始めてて、街の明かりが眼下に広がっていた。
「どう?青森の夜景もなかなか綺麗でしょ?」
都心に比べたらまばらなイルミネーションだったけど、確かに悪くはない。
もしかして、自分の地元を少しでも好きになってもらおうとか、そんな気持ちで連れてきてくれたのかな…。
というのは考えすぎだった。
「さっき車止めた”道の駅なみおか”ってところのアップルパイが食べたかったんだけどさー、もう閉まってたんだよね。しょーがないから夜景に変更」
いやに中途半端な陽の暮れ具合で夜景を見に行くんだなと思ったら、理由はそれかよ。

晩飯は青森駅そばのブルーチェというカフェバーで済ませた。
かおるはパスタの他に、木苺入りのジンバックを頼む。
一緒に居る時に酒を飲んだのは、これが初めてだった。
「かおるって酒強いの?」
「んー?どうだろ、普通じゃないかな」
まあ、酒は普通くらいが一番いいよな。

30分後。

「いやお前どこが普通なんだよ!顔、茹でタコみたいになってんぞ!」
かおるの酒の強さは全然普通じゃなかった。
おもちゃみたいなカクテル一杯で、顔の毛細血管が破裂したんじゃないかってくらい真っ赤になってる。
「顔に出やすいだけだよー。意識はしっかりしてるってぶぁ」
しっかりしてない。その語尾はしっかりしてない。
俺は早々に店を出ると、ふらふらする足取りのかおるを、犯罪者を連行するように車まで引きずっていった。
「弱いなら弱いって言えよな。どうする?今日はもう帰るか?」
「やだー!ホテル行くの!」
「はぁ!?」
突然何を言い出すんだこいつは。
そりゃ俺だって男としてヤリたい気持ちはあるけど、酔っ払った勢いでヤっちゃうのはさすがにマズイだろ。
ホテルに行くにしても、もう少し酔いを冷まさせて…とか考えてたら、かおるがぎゅっと腕をつかんできた。
「シラフじゃ言えそうにないから、お酒飲んじゃったけど…、私とじゃイヤ?」
ずるい!そのギャップはずるい!
酒のせいか、目がうるうるしてる。
さすがにここまで言われてNOと言えるほど、俺は勇者でもダメ男でもない。

というわけで、俺達は駒込川のほとりにあるムーンマジックというホテルに入った。
フロントの時点でちょっとイヤな予感はしてたけど、部屋に入ってみると、予想通り、えらく少女趣味な部屋だった。

ピンクレースで彩られたベッドにかおるを横たわらせて、覆いかぶさる。
かおるは緊張してるのか、さっきまでの赤ら顔から一転、今度は青ざめたような顔色をしてた。

どこをどう触っても身を固くしてるので、俺はかおるの脚を開いて、女性器を舐めてやった。
「あっ、ヤダそんなところ…恥ずかしい」
腰をもじもじ動かして抵抗するかおるを押さえつけて、クリを中心にペロペロと舐めまわす。
「あっ、あっ、あっ!」
かおるはしばらくあんあんと喘いだ後、
「あっ、ダメ!ダメダメ…っ、んんーっ!!」
枕に顔を押し付けてイってしまった。

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挿入しかけると、かおるは何かを堪えてるみたいに顔を歪ませた。
指先が白くなるくらい、拳を握り締めてる。
もしやと思って、俺は尋ねた。
「もしかして、初めて?」
「…うん。ごめんね、処女とか、重たいかな…?」
ぶっちゃけちょっと重いな、とは思ったけど、さすがに”うん”とは言えなかった。
それに、半分くらいは嬉しい気持ちがある。
「そんなことないよ」
と言って、俺はゆっくりゆっくり身を沈めていった。
「あっ、あーっ!」
キツキツだけど、慣れてないだけあって、あまり快感はない。
かおるがあんまり痛そうな顔をしてるので、俺は最後までイクことなく行為を終わらせた。
「ちょっとずつ慣れていけばいいよ」
って言ったら、かおるは照れたように笑って、
「だいすき」
って言った。

これが、俺とかおるが初体験した日のデートの全貌。
かおると肉体関係になった以上、俺としては京子とはもう会わない方がいいだろうと思っていたんだけど、この時俺は、既に京子と5回目のデートの約束をしてた。
なんて言って断ろうか迷っているうちに、デートは三日後に迫っていた。

京子から画像つきのLINEが来たのはそんな折。
【チョコバナナマフィンの試作品完成☆デートの時はもっとちゃんとしたの持っていくね】
しまった、と俺は思った。
京子の趣味は料理で、ケーキやクッキーも焼くと言うので、「今度食べてみたいな」とリクエストしたことがあった。
それがよりによって、次のデートで発揮されるらしい。
一から手作りしたと思われる美味しそうなマフィンの画像に、ますます断りづらくなってしまった。

結論。
俺はヘタレです。
京子に彼女が出来たことを言い出せないまま、5回目のデートをしてしまいました。

京子は浅虫温泉のあたりに住んでるので、俺はやっぱり車で迎えに行った。
浅虫温泉のそばには、浅虫水族館っていう、地名をそのままつけたにしてもその名前かよってネーミングの水族館がある。
その日のデートはそこから始まった。

かおるは普段カジュアルな格好だけど、京子はお嬢様風の服装だ。
今日は茶色いリボンタイがついた白いブラウスに、ピンクのフレアスカート。
毛先だけくるんてなった髪にナチュラルメイク。
清楚系ってやっぱり強いよな…。

長い水槽トンネルを歩いている時、京子がごく自然に腕を組んできた。
まずい、俺にはかおるがいるのに…!
と思うものの、京子は可愛いし、腕におっぱい当たるし、振りほどくわけにもいかないし…。
俺は結局、普通にラブラブなカップルのごとく、腕を組んで水族館を回ってしまった。

ここは、珍しくイルカショーの会場が室内だった。

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待ち時間の間に、京子の手作りマフィンをいただく。
チョコレートが濃厚で、バナナがしっとりしてて、生地はふっくらもちもちしてる。
文句なしに美味しかった。
「めちゃくちゃ美味いよ!店で売ってるやつみたい」
お世辞抜きにそう言った。
「良かった。早起きして作ったかいがありました」
うふふ、とはにかんで笑う顔がまた可愛い。
ホント、癒し系だよな。
いやでも、こんなことしてるとますます断りにくくなる…。

その後、青森県立美術館を見て回って、エーファクトリーでウィンドウショッピング。
京子がエーファクトリーにあるカフェで、シードルを軽く一杯飲んだので、俺は『かおるの時みたいになるのでは』と心配したけど、頬がほんのりピンクになった程度だった。
まあ、あんだけ酒の弱い奴もそうそう居ないよな。

それから、新町にあるチャンドラって店で食事をした。
食後に出て来たワッフルを京子が、「美味しい!!」って絶賛するので、俺は思わず、
「京子のチョコマフィンの方が美味しいよ」
と、いらんことを言ってしまった。
京子はすごく嬉しそうだった。
『もう会えない』って告白しづらい空気を自ら作ってどーすんのよ、俺。

その後が更に最悪だった。
「青森ベイブリッジって行ったことあるかな?遊歩道が綺麗だから、お散歩しない?」
っていう京子の言葉に、単純な俺は、「そこなら落ち着いて話せるかも!」とか思ってしまったのだ。

着いてから絶望した。
俺もバカだよな。
”ベイブリッジ”ってくらいだから、恋人達がイチャラブするような景観のとこだって、気づいても良さそうなのに。
京子の言う”遊歩道”は、ものすごく綺麗にライトアップされてて、そりゃもう素敵な場所でしたよ。ええ。
つまり、とても別れ話(いやまだ付き合ってもないけど)を言い出せるような雰囲気じゃなかったってことだチキショー!
それどころか、俺は京子から告白されてしまった。

そして俺は、ココホテル・ルナパークにやって来た。

koowa

わかってる。ホント最低だよな。
京子のでっかい目にうるうるされて、断りきれなかったばかりか、
「今日はずっと一緒にいたいな…」
っていう言葉に本能が逆らえなかった。

それでも、京子がシャワー浴びてる間悩んだんだよ!
かおるの処女もらっといて付き合えませんとかナシだよな…。どうする?今からでも遅くはない、京子に本当のことを話して…。あるいは適当に誤魔化して…。
とか考えてたら、京子がバスルームから出てきてしまった。
バスローブの胸元を押し上げるたわわな膨らみ。
なまめかしいヒップライン。
ボディーソープの香り。
ああ…もうダメだ。かおる、ゴメン!

「あっ…!あんっ!イイッ!」
京子の膣内はいわゆる”名器”ってやつだった。
ヒダヒダがペニスにまとわりついて、精液を搾り取ろうとするみたいに、きゅんきゅん締め付けてくる。
愛液が無尽蔵にあふれてくるので、かおるの時みたいにひっかかりを感じることなく、俺はめいっぱいピストンした。
「あーっ!ダメェッ、これ以上イったらおかしくなっちゃう!」
京子は感じやすい体質みたいで、俺が射精するまでに5.6回イってしまった。
「お願い…一緒にイってぇ」
最後はうるんだ目でおねだりされて、俺はこみ上げてきた精子を一気にぶちまけた。

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やってしまった。
結局、二人ともと関係を持ってしまった。
順番的に言えば当然、かおるを取るべきだろう。
でも、京子のことも好きだし、何よりセックスの相性は今までの女性の中で最高だった。

俺が現状どうしてるかって言うと、どっちにも言い出せないまま、どっちとも付き合ってしまっている。
これじゃどっかのエロゲの主人公だ。
どう切り出せばいいんだろうか。
そもそもどっちを選べばいいんだろうか。
わからないまま二人の女性とセックスしてる俺は、本当に最低だ。

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