山形の高校を卒業した後、中部地方の某学校に進学した。
そこで看護師の資格を取り、そのまま中部地方の某病院で看護師として働き始め、やがて地元の人と結ばれた。
キツイ看護師の仕事を辞め、下積みのおかげで、念願の”楽で安定した公務員”の職に就くことが出来た。
夫は団体職員で、安月給ながらもやはり安定していて、私の人生は順風満帆に思えた。
歯車が狂い出したのはいつ頃からだったろうか。
夫のマイホームが建ったのは、私の職場から車で一時間ほどもかかる場所だった。
父親が土地を提供してくれた所に建てるのだから仕方ないとはいえ、毎日の通勤が大変な苦痛になった。
家から車で10分程度の距離には夫の両親の自宅があり、自営をしているため、週末になると夫が手伝いに借り出されてしまうのも気に入らなかった。
子供が生まれてからもそれは変わらず、そうなってからようやく、あの吝嗇家の両親が家を建てる土地を提供したのは夫を飼い殺すためだとわかった。
私は育児の為にも、自宅から近い役所で働けるよう異動願いを出したり、特例として新卒者に混じって面接を受けさせてもらったりしたが、受け入れられなかった。
それもあってか、職場の人間の態度も次第に冷たくなっていった。
山形は田舎というイメージがあるけど、私の住んでいた辺りは県庁のある山形市で、田舎の偏見を持つ人が見たらビックリするくらい栄えている。
それに対して、夫と暮らした土地は正真正銘何もない田舎だ。
何をするにも遠くまで車で行かねばならず、不便な事この上ない。
周囲に暮らしているのも偏狭な田舎者ばかり。
私は自分の生活にだんだん嫌気がさしていった。
そんな折、念願の第二子を身ごもった。
夫とは好きで結婚したというより、家庭と子供が欲しくて一緒になったようなものなので、私の夫に対する”用済み”感は強くなってしまったけれど。
普段は断固としてセックスレスを貫き、妊娠の可能性が高い日にのみ行為に及んでいた。
夫の欲求不満など知った事ではないが、PCでいやらしいサイトを見るのだけは生理的に気持ち悪いのでやめて欲しかった。
第二子出産に際して、私は役所の産休育休を最大限活用し、里帰りと称して、二年間山形で過ごすことにした。
周囲には驚かれたし、夫には反対されたが、私には私の考えがあってのことで、周りにとやかく言われたくはなかった。
利便性の低い土地、気の合わない田舎臭い人間達、二度も面接を受けたのに私を採用しなかった役所の人間、職場のうっとおしい人間関係、ガサツで無神経な夫。
私を取り巻く全ての環境を切り離して、ゆったりした気持ちで子育てしたかった。
どうせ家に居ても、夫は仕事と実家の手伝いで使えない。
実家にいれば、雑事は全て母親や兄嫁がやってくれる。
「二年も別居って、普通に考えたら離婚したと思われるよ?」
夫にはそんな風に言われたが、別に好きでもない近所の人たちにどう思われようと知った事か。
というか、子供も授かったし、夫と居ても幸せを感じられないし、正直離婚も視野に入れての別居なのだ。
そんな心境で、私は山形に帰省した。
数年後、夫と離婚した。
夫には既に他の女がいるらしい。
私の気持ちを踏みにじるのもいい加減にしろと言いたい。
おまけに、実家を追い出された。
出戻りは体裁が悪いとでも言うのだろうか。
母親だけは、大変な時は孫の面倒を見てあげるから、引っ越すなら近くにしなさいと言ってくれたけど。
私の実家は大きな家で、部屋だって余っているのに、私を邪魔者扱いするのか。
私はだんだん、自分の中で何かが壊れていくのを感じた。
PCMAXには色んな男性がいた。
セックスが目的の人、恋人や結婚相手を探している人、趣味仲間を募集する人、暇つぶし。
夫と離婚してから、自分の男性経験の少なさに気づいた私は、PCMAXの掲示板で募集をかけたり、自分からメールを送ったりして、男性との出会いを求めた。
最初にデートしたのは、40代の男性で、秋場という人だった。
私はまだ30代前半だけど、出産のせいで昔よりは太ってしまったし、体型も崩れてしまった。
前は戸田恵梨香に似ているなんて言われた事もあったのに、最近では芸能人に例えられることもない。
ルックスに自信がないせいもあったし、性格の面でも、年上の男性なら色々受けが広いだろうと思った。
私の住むアパートから近い、薬師公園というところまで迎えに来てもらった。
秋場は、ちょっと頭の薄い、肉付きの良い中年男性といった感じだった。
これなら私が見劣りすることはない。
ムービーオンやまがたで映画を観て、山形駅のすぐそばにあるLOGIC?Yamagataというピッツェリアで食事をした。
霞城公園を散歩して、県立博物館やら山形美術館やらを見学した。
随分知的な場所を巡るなと思ったけど、どうやら相手もあまり女性経験が少ないタイプのようで、行きたかったというよりは、とりあえず目についたから入ってみたという感じだった。
まあ、見るからに女にモテなさそうなタイプだし、質問ばかりする割に大したリアクションもないので、話していても退屈だった。
夜になって、大龍寺、大宝寺が立ち並ぶ辺りの、Bar BeerBong というダイニングバーに行った。
私はお酒を飲まないので、こういう店は新鮮だった。
今までは飲んでこなかったけれど、これから色んな男性を知っていく上でお酒くらい飲めるようになっておこうと、軽めのカクテルを注文した。
秋場は店を出ると、遠まわしにホテルに行こうというような事を言い出した。
私は、自分が男性に魅力を感じさせる力のある女なんだと思うと嬉しかった。
酔っていたのもあって、普段なら触れるのもイヤだったであろう、脂ぎった中年男性とホテルに行った。
山形バイパス沿いのアイネというラブホテル。
私が女性として請われてセックスすれば、新しい女とよろしくやっている元夫への復讐になるだろうという気持ちもあった。
秋場はセックスには手馴れていて、触れるか触れないかの絶妙のタッチで体中を愛撫してくれた。
「由利子ちゃん、すごく可愛いよ」
勿論偽名だけど、男の人に”由利子ちゃん”なんて呼ばれたのは何年ぶりだろう。
元夫によくからかわれた、授乳のせいで変色してしまった乳首を、秋場は美味しいキャンディでも味わうようにぺろぺろと舐めまわした。
元々性に対して淡白だった私は、生まれて始めてのクンニで二度も絶頂した。
元夫のものより大きな熱いモノが中に入ってきた時、自分は本当はずっと男に飢えていたのだと自覚した。
次に会った三和という男は、最初の男よりも若くて、よくよく聞いたら同い年だった。
特にイケメンでもないのに、妙にナルシストなところがあって、あまり好印象とは言えなかった。
城南町のオコメカフェ森のたんぼというお店でランチをして、山形新幹線沿いのリナワールドで遊んだ。
遊園地は好きだけど、いまひとつ相手が好きになれない。
そう思っていた私に、三和は観覧車の中で強引にキスして舌を入れてきた。
厚ぼったい舌が口の中で生き物のようにウネウネと動いて、私の性欲を否応なしに刺激する。
胸を揉まれ、太ももを撫でさすられて、私はつい嫌とは言えなくなってしまった。
リナワールドを出て、少しエスバル山形に寄った後、カラオケバルという多目的イタリアンのような店に連れて行かれた。
三和はやたらとお酒を勧め、私も言われるままに飲み干した。
三和の事は好きではなかったが、観覧車の中の強引な愛撫が私をおかしくさせていた。
バルを出て、三和は当然のようにラブホテルに向かった。
蔵王のCHA.CHA というホテルで、私は三和とセックスした。
荒々しく胸を揉まれ、電マというマッサージ機を股間に押し付けられて、私は軽く失禁してしまった。
三和は私を四つんばいにして尻をあげさせると、後ろからずんっ!ずんっ!と激しく突き上げてきた。
「オラッ、由利子ッ、もっと声出せよ!」
「アーン、アーン!いいっ、いいのぉ~」
恫喝のような命令口調に、私の体はじんと興奮してしまった。
自分の声とは思えないようなイヤラシイ喘ぎ声が、大音量で部屋中に響いた。
三番目の男は近野というお金持ちだった。
景気の良いことを言われてつい会ってしまったが、相手は60過ぎの男性だった。
おじいさんという程でもないけど、親子ほどには歳が離れている。
デートはともかくセックスは遠慮したかったけど、銀山温泉の高級旅館を取ってもらっていたので、断りきれなかった。
友達と旅行に行くから子供を預けたいと言ったら、母親は「最近よく出かけるわね」と言っていた。
非難しているとか詮索する風ではなく、むしろ離婚のショックから立ち直って人生をエンジョイしてるのね、と言わんばかりだった。
30過ぎの子持ちの娘が出会い系サイトで知り合った男達と遊んでいると知ったら、どんな顔をするだろう。
徳良湖や延沢銀坑洞を見て回って、芭蕉・清風歴史資料館なんかも観光した。
連れて歩くのが60過ぎの男性というのはちょっと…だったけど、タクシー代や豪華な食事も全て出してくれて、今までにない豪遊が出来るのは楽しかった。
セックスの段階になると、近野はバイアグラと思われる薬を飲んだ。
それから、一晩かけて汗と精液まみれにされた。
「ヒッ、ヒィッ、もう許してぇ」
「まだまだっ、お前も欲求不満だったんだろうが!子供を産んだゆるゆるマ〇コじゃ旦那も愛してくれんだろうからなッ」
何度も何度も絶頂して頭がおかしくなりそうになりながらも、近野の言葉に私は一瞬ギクっとした。
私が子供を産んだ経験があると、なぜ知っているのか。
「ん?なんだその顔は。お前のこの乳や腹を見れば出産経験があることくらいすぐわかるぞぉ」
近野は私の考えを見透かしたようにそう言って、からかうように私の乳首をクリクリとこねた。
「子供は何人だ?一人か?二人か?」
「アッ、アッ、ふ、二人です…っ」
「二人も産んだか!どおりで締まりが悪いはずだっ」
「あふっ、そんな…アッ、ひどいっ…ウウン」
「ホレッ、出産済みのたるんだマ〇コ、しっかり締めんか!」
近野は私の肥大した乳首をぎゅーっとツネった。
「アーッ!痛い、痛いっ」
「おっ、乳首をツネくってやると締まるな」
昼間はすごく紳士的だったのに、セックスとなると人が変わったように乱暴に攻め立ててくる近野に、私は困惑しながらもぞくぞくした。
「気合入れてザーメン絞り取らんと、朝まで続くぞっ、ホレホレッ」
「ひぃっ、ひいぃ~」
その言葉通り、近野の年齢に似合わない激しいセックスは明け方近くまで続いた。
その後も、一体何人の男と寝たかわからない。
霞城セントラルや西蔵王を散策した笹原という男とは、確かスターライトというラブホテルでいたしたような気がする。
笹原は私に、ネチっこくセックスのレクチャーをした。
「クンニ気持ちいいって言ってごらん。そういうエッチな言葉を言うと男は喜ぶんだよ」
「は、はい…ああ、ううんっ、く、クンニ…気持ちイイッ」
「そう、もっと言って。気持ちいい時はたくさんおねだりするんだよ」
「あぅん、はふん、クンニ気持ちいい、オ〇ンコ気持ちいいっ」
「由利子のオ〇ンコ気持ちいいって言って」
「ゆ、由利子のオ〇ンコ気持ちイイ~ッ!!ああ、もうイクイク、イッちゃうっ!!」
「いいよ、由利子。ほら、クンニしながらオ〇ンコの中もかき回してあげる」
「アーッ、アーッ、ダメダメ、ダメエーッ」
私はこの笹原によって、初めて潮吹きというもの体験した。
若松寺や東沢バラ公園を一緒に巡った大場とは、シャトー山形というホテルで愛し合った。
昼間、並んで若松観音や縁結びの絵馬を眺めていた時はすごく穏やかな人だったのに、部屋に入るなりイマラチオを強要された。
近野といい大場といい、セックスになると人が変わる男というのは意外と多いのだろうか。
私は自分のストッキングで後ろ手に縛られ、素っ裸でベッドに寝かされた。
そして頭だけをベッドの淵から床に向けて垂らした状態で、大場の男根を喉の奥まで挿入されたのだ。
物凄く苦しくて、涙と鼻水とえずきが止まらなくなった。
「ヴヴッ、ヴォエッ、オ゛エ゛ェ゛ッ!!」
手も声も出せないので、足をばたつかせて制止を求めた。
私は必死でもがいているのに、大場はそれを笑っていた。
「あはは、がに股でばたばたしてカエルみたいだな、由利子ぉ」
「オ゛エ゛ッ!!ゲエェッ!!」
「おら、暴れるなッ!!」
大場は私の足をつかんで大きく開かせると、膝が肩に付きそうなくらいに押し下げた。
(マングリ返しというポーズだと、後になって知った。)
苦しいのと恥ずかしいので、私は頭が真っ白になった。
頭上から、大場の恍惚とした声が聞こえる。
「あ~いい。グロマ〇コとケツの穴が丸見えだぞお、由利子」
「グェッ、オエ゛ッ、オ゛ッ、オ゛ッ!」
「由利子は毛深いな~、お毛毛がボーボーじゃないか。ケツ毛まで生やして、恥ずかしいなぁ」
「ヴーンッ!!ヴヴーッ!!」
「あーヤベ、由利子のグロマン見てたらイキそうだわ」
「ン゛ッ!ン゛ン゛ーッ!!」
「イクぞぉ~、イクぞぉ~、由利子のお口マ〇コにどぴゅどぴゅするぞぉ~」
この状態で出されたら窒息してしまう。
私は必死で暴れたが、大場にぐっと押さえつけられて、ほどんど抵抗できなかった。
「ああ、イクイクイクイク、もうイクわ…おっ、おおっ」
「ンヴーッ!!ヴエ゛エ゛ェ゛ェ゛~ッ!!!」
喉の奥が破裂したのかと思うくらい膨らみ、私はショックと力みで思わずおしっこを漏らした。
空中に向かって勢い良くぷしゃああぁっと放尿し、生暖かい液体が体中に降り注いだ。
「おーっ、すごい!噴水おしっこだ」
大場のはしゃいだような声が遠くに聞こえる。
ドロドロの精子が鼻に逆流して、私は鼻の穴からも白濁液を吹き出した。
ヨダレと涙と鼻水と精液で、私の顔はグチャグチャだった。
結果として、私はこの大場と一番頻繁に会うようになった。
どうも私は世間一般で言うところのMということになるらしい。
母には、「さすがに外出しすぎじゃないの?」と言われたが、知った事か。
私だって女だ。
女の悦びをもっと味わいたいのだ。