俺の名前は弘樹。
31歳会社員。
独身。
彼女いない歴5年。
…5年とか!!
ヤバくね!?
このまま女性と付き合えなくて、なんかもー独り身も楽で悪くねーかなとか思って、中年になって、娘か孫かって年のキャバクラのねーちゃんとかに金つぎ込んで、老化してって、最後は孤独死すんのかな…
とか、半分マジで考えてた。
そんな時、大学の時の友達からワクワクメールってやつを教えられた。
「これはマジで出会えるから!」
とか言われたんだけどさ。
ぶっちゃけ出会い系でホントに出会えるのとか彼女出来んのって、イケメンだけだと思うんだよね。
教えてくれたそいつ自身イケメンだし。
俺は多分、ルックスでいうと中の下くらいだ。
すげーブサメンてわけじゃないと思うけど、イケメンでもない。
ただ、どうも俺は恋愛対象に見られないタイプらしい。
女性からよく言われる言葉がコレ。
「弘樹くんて、優しくて面白くていい人なんだけど…」
けど…
けど何よ!?
その曖昧な言葉でかわされ続けて、5年も彼女いないのよ!?
あ、いや。
そういうのはどうでもいいんだった。
とにかく俺は、そのワクワクメールに登録して、気に入った子のプロフと日記にスマイルしまくった。
(スマイルっていうのは、足跡+αみたいな機能だと思ってくれ)
その中で、初めてスマイルを返してくれたのが真由ちゃんだった。
いきなり結論から言ってしまうと、俺はこの真由ちゃんて子と何度もデートして、今では普通に付き合ってる。
今日はその真由ちゃんと初めてエッチした、7回目のデートの体験談を話そうと思う。
真由ちゃんは生まれも育ちも富山県民だけど、俺は3年前に転勤で富山に来た。
3年住んでるものの、最初に言ったように5年も彼女がいないんで、デートスポットなんてほぼ行ったことがない。
そんな俺に、真由ちゃんは「じゃあ今日はここに行こっか」って色んな場所を案内してくれた。
俺は富山駅近辺にアパート借りてて、真由ちゃんはカナルパークのあたりに住んでる。
家はかなり近い。
出会い系とはいえ、よくこんな近隣で見付かったよなーと思う。
その日も俺は、車で真由ちゃんを迎えに行った。
真由ちゃんは24歳で、体系はちょいむっちり。
肉付きはいいけど、ウエストとか足首とかはキュッとしてて、決してデブではない。
丸顔で、笑うと可愛い。
芸能人でいうとゆきりんかな。
激似とかじゃなくて、顔の雰囲気が似てる程度だけど。
「今日は空港行ってみない?」
って真由ちゃんが言うので、その日のデートは空港見学から始まった。
富山きときと空港。
富山に転勤してくる時、俺が使った空港だ。
展望デッキへ行って、飛行機の発着陸を眺めた。
近くで見ると迫力あるな。
天気が良かったんで、遠くに北アルプスが見えた。
「なんで日本の山なのにアルプスなんだろうね?スイスの許可とかよくもらえたよね」
ぶっちゃけ真由ちゃんは天然+あまり物を知らないので、時々こういう発言をする。
俺はいつものように、日本のアルプスっていうのは俗称で、本当の名前はそれぞれの山にあるんだよ、そしてアルプスはヨーロッパの色んな国をまたいでる山脈で、別にスイスの持ち物ではないんだよ、ということを教えてあげた。
「弘樹くんて本当に物知りだねー」
真由ちゃんはいつものように、感心したような眼差しで俺を見つめる。
そういう目で見られるのは悪い気はしないけど、同時に、大丈夫かなこの24歳…と心配にもなる。
飛行機の迫力を堪能した後、まいどは屋なんかのショップを一通り見て、昼ごはんを食べに行った。
この日連れて行かれたのは、呉音(くれおん)というイタリアンの店だ。
富山の有名な建築家がデザインしたらしくて、角材がジェンガみたいに組み合わさった奇抜な見た目の店だった。
「こういうの確か、寄木造って言うんだよね」
と真由ちゃん。
多分違うと思う…んだけど、俺も寄木造がどういうものか明確に説明できなかった。
腹ごしらえしてから、富山県中央植物園に行った。
季節が夏なこともあって、どの植物も生き生きしてる。
「緑が青々としてて気持ちいいね」
って言ったら、
「緑なのに青々!!」
と、目からウロコ!みたいな顔をされた。
いや、確かに緑が青々って矛盾した表現だけど、なんでそういう表情になるのかわからない。
ちょっと独特な感性の真由ちゃんだった。
手をつないで園内を歩いてたら、キツネノカミソリっていう花の前で真由ちゃんが足を止める。
オレンジ色の水仙みたいな花をじっと見つめて、
「狐ってヒゲないのになんで?」
と聞いてきた。
とりあえず俺は、キツネにもヒゲはあるよ、と答えた。
いかに植物が多くても、温室もあるので結構暑い。
涼を求めて、真由ちゃんの好きな胡風居というカフェで一休みすることになった。
ここの名物は、フルーツをふんだんに使ったパフェだ。
真由ちゃんはぶどうヨーグルトパフェを美味しそうに食べていた。
口の端にちょっとクリームがついてて、思わずよからぬ事を想像する。
しかも、テーブルごしに真由ちゃんの豊満なお胸の谷間がチラチラするので、俺の下半身がパーリナイしてた。
下半身祭りが治まってから、富岩運河環水公園から富岩水上ラインに乗った。
船に乗るなんて久しぶりだ。
真由ちゃんもおおはしゃぎしてたけど、風向きによっては花柄のフワフワしたスカートがめくれあがってしまうので、そのたびに見ないようにするのが大変だった。
いや、勿論見たいけどさ。
隣に座ってる子のスカートがめくれるたびに見てたらさすがに引かれてしまう。
美しいメタセコイヤの並木を眺めて、俺は必死に煩悩を追い払った。
その日の夜はイルミネーションを見に行く予定だったんで、時間つぶしを兼ねて、少し早めに夕飯にした。
一度行ってみたかった鮨人というおすし屋さん。
ちょっと高いけどさすがに美味しかった。
真由ちゃんはネタがぎっしり巻かれた太巻きをいたく気に入ってた。
「美味しい~、こんなに色々入ってると何味かもうわかんないけど美味しい~」
美味しそうで何よりだった。
牛岳温泉スキー場は、夏の間だけライトアップされてるらしい。
着いたころにはすっかり暗くなってて、ゲレンデが虹色に光ってた。
「すごーい、綺麗!!」
真由ちゃんはぴょんぴょん飛び跳ねて興奮してた。
おっぱいがぶるんぶるん揺れるので、俺も違う意味で興奮する。
しばらく手をつないでイルミネーションを眺めてたら、真美ちゃんが俺に寄り添ってきた。
幸せだなー、とか思ってたら、
「明日まで一緒にいたいな…」
って言われて、俺の下半身がまたパーリナイ(略
もう本当ならホテルに超特急で行きたかったけど、
「じゃあ、ちょっとドライブしてから二人きりになろうか」
とか、かっこつけて市内を走ってから、ラムセスマリブっていうラブホに行った。
俺の部屋でも良かったけど、そんなこと想定してなかったんで全然片付けてない。
食い終わったカップめんとか置いてある部屋にはさすがに連れて行けんかった。
真由ちゃんは見た目どおり巨乳で、ブラジャー外しても垂れなくて、すげーイイ形のおっぱいだった。
「恥ずかしいからヤダ」
って言うのを何とかおがみ倒して、騎上位してもらった。
尻をつかんで下から突き上げると、あんあん言いながら大迫力のおっぱいをブルンブルンふるわせてた。
あー、やばいもう最高。
しかも、真由ちゃんはすごいイキやすい体質の子だった。
「あっ、あっ…、もうダメになっちゃう、ダメになっちゃう!」
って言いながら、イク時は必ず俺にぎゅーってしがみついてきた。
俺が射精するまでに5,6回はイったんじゃないかな。
終わった後はしばらくハァハァ言ってベッドにへたばってた。
俺も片手くらいは経験人数あるけど、こんなに感じやすい子は初めてだった。
翌朝、洗面所でヒゲを剃ってたら、真由ちゃんが後ろから抱きついてきて、
「ヒロキノカミソリだ」
って言った。
何のことかと思ったら、植物園で見たキツネノカミソリとかけてたらしい。
まーその後も色々あったけど、書き出すとキリがないんで、俺の7回目のデートの話はこのへんにしとく。
今では、真由ちゃんは毎週末俺のアパートに泊まりに来るようになった。
泊まった日の朝はいつも、ヒロキノカミソリの横で歯を磨いてる。